福井が誇る伝統工芸「越前和紙」の一つ「越前鳥の子紙(えちぜんとりのこし)」が、2025年12月にユネスコ無形文化遺産に追加登録されました。
産地である越前市の今立(いまだて)エリアには、越前和紙をテーマにした工芸宿「SUKU(スク)」がグランドオープン。3室だけの特別な空間では、内装やインテリアに和紙が用いられているほか、宿泊客は工房での和紙漉き(わしすき)体験にも参加できます。
ユネスコ登録で注目!「越前和紙」の産地に泊まる体験
越前和紙は、日本に紙が伝えられた4〜5世紀頃から約1500年にわたり、越前市今立地区に受け継がれてきた伝統工芸です。紙漉きの技術や生産量、種類ともに和紙業界ではトップを誇り、なかでも「越前奉書紙(えちぜんほうしょし)」と「越前鳥の子紙」は国の重要無形文化財に指定されています。
また2025年12月には、これまで石州半紙(島根)、本美濃紙(岐阜)、細川紙(埼玉)で構成されてきたユネスコ無形文化遺産「和紙:日本の手漉和紙技術」に、「越前鳥の子紙」が新たに追加登録されたことでも話題となりました。
越前鯖江の産業観光を発信する地元の観光地域づくり法人「SOE(ソエ)」では、こうした越前和紙の魅力を感じてもらいたいと、3室限定の宿泊施設「SUKU」をオープン。名前の「SUKU」には、紙を“漉く”と“宿”の2つの意味が込められています。
紙の“みみ”を模してデザインされたのれんをくぐると、地元の和紙職人16人が手がけた和紙を貼り重ねたレセプションが、宿泊客を出迎えます。
3つの客室は、和紙の原材料である「楮(コウゾ)」「三椏(ミツマタ)」「雁皮(ガンピ)」の名が付けられ、室内にはそれぞれの名前にちなんだアートワークが配されました。
壁紙や障子、提灯などには地元の職人16人による和紙がふんだんに用いられていて、繊細な匠の技に囲まれた非日常の時間を過ごせます。
さらに、箪笥(たんす)をはじめとした家具や照明などのインテリアにも和紙が活用され、至る所から越前和紙の伝統と進化を感じ取ることができます。
和紙産地ならではのディナータイムや工房体験も
食事には、地元の創作フレンチレストラン「MarPe(マーぺ)」が監修する、福井の食材を活かしたメニューをラインナップ。夕食のメイン料理には、越前和紙を用いた奉書包焼きが用意されます。
また越前漆器や越前焼など、多彩なものづくり文化が息づく越前鯖江地域らしいテーブルウェアが並べられ、目にも舌にも大満足の食体験が楽しめます。
宿泊客は滞在中、宿周辺の工房で本格的な紙漉き体験にも参加できます。職人のサポートを受けながら、奥深い越前和紙の世界を自らの手で体感できる、まさにこの地ならではの貴重な機会となるでしょう。
そのほか、産地巡りの思い出を大切に持ち帰ることができるよう、紙の束を糸でかがって製本する「和綴じ」のワークショップなども開催しています。
長い歴史をかけて受け継がれ、今も時代に合わせてアップデートを重ねる伝統工芸・越前和紙。
「紙漉き」の真髄が詰まった工芸宿に泊まり、日本の伝統技術をより深く知る特別な福井旅をかなえてみませんか?
越前和紙を体感する工芸宿 SUKU
- 住所
- 福井県越前市岩本町13-4-1
- アクセス
- 【電車】北陸新幹線「越前たけふ」駅からタクシーで約10分
【車】北陸自動車道「武生」ICから約10分 - 駐車場
- あり(無料)
- 総部屋数
- 3室
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