提供:Sitakke
HBCテレビで、毎週月~金曜午後4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
新しいお店が次から次へとオープンする一方、長く続いているお店があります。
北海道で50年以上続くお店にスポットをあて、愛されている理由を探るコーナー「ザ・ロングセラー愛されるにはワケがある」。
今回は、帯広市民に愛される「大判焼き」のお店に密着しました。
帯広名物「たかまん」チーズ大判焼き 誕生秘話
甘~い香りがあたりにただよいます。
客:「ここを通れば買いにくる」
客:「大好きです。おかげさまでこんなに大きくなって。小学校6年生で」
表面はパリッと、十勝産のあんこがたっぷりの大判焼き!
そしてこちらは…クリームではなくチーズ!
甘い生地に、チーズの塩味。
そのバランスがクセになるおいしさです。
客:「おいしいですね!糸をひくところが」
客:「十勝の味ですね。地元の味」
創業72年目、帯広の街に甘い香りを届け続けてきた「高橋まんじゅう屋」。
3代目店主、高橋 道明さん。
弟の幸司さんが仕込みを担い、妻の美哉さんが店頭に立っています。
十勝の人達は「高橋まんじゅう屋」を親しみを込めてこう呼びます…
客:「帯広といったら『たかまん』」
客:「『たかまん』さんですね」
番組スタッフ:「皆さんに浸透している?」
客:「してます!知らない人はいないですよ!」
3代目店主・道明さん:「『高橋まんじゅう屋』って長い名前よりも『たかまん行こうぜ!』って言ってくれているのはすごくうれしいですね」
道明さんの妻・美哉さん:「自分たちも『たかまん』って言って育ってきた。ここに嫁にくるっていったらみんなびっくりして『え、たかまんに!?』と言われて」
道明さんの妻・美哉さん:「きょうはバスケットボールはないの?」
客:「ない」
道明さんの妻・美哉さん:「小さい子が『お母さんの誕生日』だからって言って1円玉、5円玉、10円玉、100円玉を貯めて、貯金箱を持ってきて、その気持ちが数えながら涙が出て…」
3代目店主・道明さん:「初めてのおつかいにもよく使ってもらえる」
道明さんの妻・美哉さん:「お母さんが外で心配そうに見ているの」
帯広市民に愛される「たかまん」の大判焼き。
多い日には、1日で約2,000個売りあげるんです!
3代目店主・道明さん:「昼飯もないし、休みもないし、ずっとここで焼きっぱなしですね」
道明さんの妻・美哉さん:「回転が命なので、回転を早くしてお客さんを回さないと、この値段でがんばっていますので」
客:「父母の時代から『たかまん』さんのファンで、娘たちも家族みんなが『たかまん』さんが大好き」
番組スタッフ:「常連さん?」
客:「常連さんです!先代のおばあちゃんがやっているころからファンでね」
2代目・高橋 睦子さん。
夫の修さんとともにたかまんを支えてきました。
2代目・睦子さん:「父と母です、初代です。よく働く人で、最初は煎餅店。それからアイスキャンディー店を開店した」
1954年、高橋まんじゅう屋は道明さんの祖父・幸造さんと祖母・ヒサノさんが「高橋冷菓店」として創業しました。
当時の主力商品はアイスキャンディー。
夏は順調でしたが、冬になると売りあげが低迷…
打開策として加えたのが、当時流行していた大判焼きでした。
2代目・睦子さん:「お客さんは、今みたいに車じゃないから、近くに幼稚園もあったりして、幼稚園の集まりがあると帰りに家族で寄ってくれた。そういう人たちが何代も続いている」
こうして、主力商品は大判焼きになり、店の名前は『高橋冷菓店』から『高橋まんじゅう屋』に変わりました。
この時、大判焼きの種類は「あん」のみでしたが修さんと睦子さんが店を継ぎ転機が訪れます。
2代目・睦子さん:「牛乳を捨てているのを見て、もったいないという話をしていて、なにかいい方法がないかなと」
当時、乳価調整のため牛乳が廃棄されることがありました。
それを目の当たりにした修さんと睦子さんは、胸を痛めます。
そのとき舞い込んだのが、乳業メーカーからの「チーズを使った商品開発」の打診でした。
2代目・睦子さん:「何回も試食・試作をして半年ぐらいかかって今のチーズになった。お年寄りが店にきて『チーズもあるよ』って言ったら『チーズ?』って言っていた。食べだしたらクセになって、みなさんチーズを喜んで食べてくれた」
3代目店主・道明さん:「うちの生地はすごく甘いので、負けないくらいの強さがないと、食べていてぼやけてしまう。ですから、すごく塩分の強いチーズを作ってもらった」
十勝を元気にしたいという思いから誕生した「たかまん」の「チーズ大判焼き」。
甘い生地に、塩味の強いチーズ。
その意外な組み合わせが評判を呼び、瞬く間に大ヒットとなりました。
そのころ、サラリーマンだった道明さん。
大繁盛して人手が足りなくなった家業を支えるため29歳のとき、店を手伝う決断をしました。
3代目店主・道明さん:「あんのおやきの売り上げの半分がチーズになると思っていたのが、あんの売り上げそのままでチーズが乗っかった。本当に大ヒット商品は感謝ですね」
取材に入ったこの日、朝から客足が途絶えることはありません。
番組スタッフ:「注文していなかった?」
客:「あ~ もう阿吽の呼吸です」
道明さんの妻・美哉さん:「いつも決まっているので」
客:「週4回きています」
客:「東京で働いているけど帰省のタイミングで」
客:「合格って書いたおやき。センター試験の前日に合格祈願で作ってくれて、それをみんなで食べて受験に臨んだ。すごく思い入れのある場所」
高校生の頃から通っていて、この日、札幌から帰省したこちらの男性。
客:「ソフトクリームをサービスでいただいていたので、今回は僕が『お返し』を…」
3代目店主・道明さん:「ありがとう!」
客:「(通って)35年」
3代目店主・道明さん:「バスケットボールが大好きだったから、その話で盛り上がったり」
客:「なつかしいですね」
3代目店主・道明さん:「がんばりましょ!62歳だよ」
客:「まだまだいけます!あと30年!」
愛されるワケは…
創業から70年以上。
「たかまんの大判焼き」が愛されるわけは?
2代目・睦子さん:「利益は出さなくていいんだわ。食べていければいいというのが、代々伝わっている。たいした立派でもないし、店も入りやすいし」
3代目店主・道明さん:「毎日の積み重ねがこうなっただけじゃないかな。父母の仕事の仕方を見て大事・大切なものはなくさないように。まあ欲を出さないでコツコツやっていればこうなるんじゃないかな」
高橋まんじゅう屋
- 住所
- 北海道帯広市東1南5-19
- 電話番号
- 0155-23-1421
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 定休日
- 水曜日、第2第3火曜日
※掲載の内容は番組放送時(2026年2月26日)の情報に基づきます。
※この記事は、2026年4月3日に HBC北海道放送のWEBマガジン「Sitakke」で公開された記事を転載したものです。
