提供:Sitakke
北海道胆振地方のむかわ町穂別で発掘された、「むかわ竜」=「カムイサウルス・ジャポニクス」。
その化石や全身復元骨格を展示する新たな博物館「穂別恐竜博物館」がオープンしました。 国内8例目となる新種の恐竜で、全長8mのうち7割もの骨が見つかった「奇跡の大発見」と称される、カムイサウルス。
町民向けの内覧会が開かれ、そのダイナミックな姿に驚きの声が上がりました。
「やっぱり迫力がすごいですよ」
「ちょっと感動して、入ったところで、ちょっと涙が出てきてしまいました」
北海道初となる「恐竜博物館」を、取材しました。
「奇跡の恐竜」が実物大の迫力で
オープン前の新しい博物館を、櫻井和彦館長に特別に案内してもらいました。
まず目に飛び込んで来たのが、2体並んだカムイサウルスの実物大の全身復元骨格です。
約7200万年前に生きていた恐竜の実物大の姿です。
「今にも動き出しそうな躍動感がありますよね」とHBC・堀内大輝アナウンサーも驚きます。
2013年から翌年にかけて発掘作業が行われ、2019年には全身の復元骨格が完成したカムイサウルス。
しかし、町内には十分な展示スペースがなく、これまでずっと尾が外された状態で展示されていました。
櫻井館長は「今はちゃんと尻尾もつきまして、全身の姿をご覧になれます」と話します。
2体が前足を付いた状態と、持ち上げた状態で展示してあります。
「4本足で歩いてたのか2本足で歩いてたのか、まだまだわからないところが多いので、このような、どちらの姿をしていたのかな、というのもちょっと考えてもらえればと思います」と櫻井館長が答えてくれました。
そして、さらなる目玉が・・・。
足元に本物の化石が!
本物の化石が、足元に!
並んでいるのは、およそ240点の骨化石(ほねかせき)。穂別で見つかったカムイサウルスの化石の全身が展示してあります。全部本物です。
「質感が、手に取るようにわかりますね」と堀内アナウンサー。
通常の展示では全身の細部まで見ることができないと考え、このユニークな展示方法に行きついたそうです。
カムイサウルスだけでなく、恐竜好きにはたまらない、こんな展示も。
櫻井館長が「ティラノサウルスの中でも一番大きくて、一番重たい恐竜に違いないとされているもの」と紹介するのは、カナダで発見された、史上最大のティラノサウルス、通称「スコッティ」の全身復元骨格です。
世界に3体しかない貴重な展示品です。
櫻井館長は「こんな巨大な肉食恐竜にカムイサウルスは襲われてたんだよ、というのを紹介する」と教えてくれました。
館内には、カムイサウルスの発掘で使用された道具も並び、発掘作業の流れや、当時の苦労を知ることができます。
「本当に町内町外のいろんな方たちに支えられて、今まで続けてくることができた」と、櫻井館長は振り返ります。
ワニじゃなかった!?
内覧会には、地元の化石愛好家・堀田良幸さんの姿もありました。
堀田さんは2003年、カムイサウルスの化石を最初に発見した人物です。
「雪があったから手袋でこうやって払って骨の断面見たら、やった、ワニ(の化石)採ったと思ったが、違った」と堀田さんは当時の様子を語ります。
その小さな発見が、カムイサウルスという「世紀の発見」につながったのです。
「結果的にこんな恐竜で、子どもたちに対する神様からの最高の贈り物だなって思っていてさ、日本中の子どもたちに見てほしいなと思う」
「奇跡の大発見」とされるカムイサウルスですが、その特徴は、全長8m、高さ4mのうち、全身の70%が発見されたことです。
これまで日本国内で見つかった恐竜の全身骨格としては最大のもので、新種の認定は、国内で8例目です。
「穂別恐竜博物館」は、北海道内初、国内では6か所目となる「恐竜博物館」です。
町内にはもともと1982年設立の「穂別博物館」がありましたが、十分な展示スペースがなく、カムイサウルスの化石の一部や、尾が外された骨格しか展示されていませんでした。
今回の「恐竜博物館」の完成によって化石も復元骨格も、全身の展示が可能になったということです。
ちなみに、これまでの「穂別博物館」は、恐竜博物館の分館「海洋化石館」としてリニューアルし、むかわ町内で発見されたクビナガリュウの全身骨格やアンモナイトの化石などを展示する予定です。
さらに「穂別恐竜博物館」の新しい建物には温泉やレストランも併設されているので、お出かけシーズンに家族で足を運ぶのもいいかもしれませんね。
穂別恐竜博物館
- 住所
- 北海道むかわ町穂別80-6
- 営業時間
- 9:30~17:00(最終入館16:30)
- 電話番号
- 0145-45-3141
- 定休日
- 月曜日・祝日の翌日(月曜日が祝日の場合、火曜日・水曜日休館)・年末年始
※詳細は公式サイトをご確認ください - 公式サイト
- むかわ町
取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年4月8日)の情報に基づきます。
※この記事は、2026年4月26日にHBC北海道放送のWEBマガジン「Sitakke」で公開された記事を転載したものです。

