“花手水発祥の地” 京都・柳谷観音 楊谷寺で「あじさいウィーク2026」開催

「柳谷観音 楊谷寺」龍手水

手水鉢(ちょうずばち)に美しい花を浮かべる「花手水(はなちょうず)」発祥の地として知られる京都・長岡京市の「柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)」で、初夏の風物詩「あじさいウィーク」が2026年6月1日〜30日まで開催されています。

「アンブレラスカイ」「花階段」といった毎年人気のスポットに加え、今年は映画『黒牢城』ロケ地となった上書院の特別公開や、大河ドラマ『豊臣兄弟!』にちなんだ展示などが実施されています。

“眼の観音様”を祀る長岡京の古刹「楊谷寺」

「柳谷観音 楊谷寺」花手水

「柳谷観音 楊谷寺」は、平安時代の806(大同元)年に創建された京都・長岡京エリアを代表する名刹のひとつ。境内には弘法大師・空海にゆかりがあるとされる眼病平癒の霊水「独鈷水(おこうずい)」が湧き、古来天皇家をはじめ、眼病に悩む多くの人々の信仰を集めてきました。

また楊谷寺は、手を清める手水鉢に花を浮かべた「花手水」の発祥の地でもあり、境内には龍手水、庭手水、恋手水、苔手水、琴手水など計7カ所に色鮮やかな花手水が設けられています。

「柳谷観音 楊谷寺」アンブレラスカイ1

市街地から離れた山あいにたたずむ楊谷寺は、約5,000株のアジサイが咲く名所としても有名。境内は本堂から奥之院までが回廊でつながっていて、雨の日でも濡れることなく、しっとりと花開いたアジサイを観賞できます。

なかでも、上書院と奥之院をつなぐ廻廊から眺める庭園の景色は一見の価値あり。

「柳谷観音 楊谷寺」アンブレラスカイ2

あじさいウィークでは、カラフルな傘を使った「アンブレラスカイ」が人気のひとつ。アジサイが描かれた傘が頭上を彩り、ひときわ色彩豊かになった境内が、参拝者の目を楽しませてくれます。

「柳谷観音 楊谷寺」花階段

本堂の奥「眼力稲荷」の前には、圧巻の映えスポット「花階段」がお目見え。色とりどりのアジサイが階段を埋め尽くすこの時期だけの演出で、毎年カメラを構えた人たちが長い列をつくります。

今年はあじさいウィークの関連企画として、Instagram上で公式フォトコンテストも開催されているので、珠玉の一枚を投稿して入賞を狙ってみては?

 

この夏注目の映画『黒牢城』ロケ地の特別拝観を実施

「柳谷観音 楊谷寺」上書院
新緑のなかの上書院(撮影:稲田大樹)

今年のあじさいウィークでは、例年にはない企画も目白押し。境内にある貴賓室「上書院」は通常、毎月17日のご縁日にしか見ることができませんが、6月1日〜30日のイベント期間中は、連日特別公開が行われています(通常拝観料とは別に入場料1,000円)。

上書院は、昭和を代表する作庭家・重森三玲(しげもり みれい)が手がけた名勝庭園「浄土苑」を一望できるロケーションが見どころで、特に初夏の時期は絵画のような新緑が眼下に広がります。

映画「黒牢城」ポスタービジュアル

この上書院は、ベストセラー作家・米澤穂信の人気小説を原作とする映画『黒牢城』(6月19日公開)の撮影にも使用された場所。

また、2015年公開の映画『日本のいちばん長い日』でもロケ地に使われるなど、静寂に満ちた書院の雰囲気はこれまで数々の映画関係者を魅了してきました。

 

大河ドラマ『豊臣兄弟!』にちなんだ秘宝を公開

「柳谷観音 楊谷寺」宮殿の扉
宮殿(くうでん)の扉

現在放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の影響で、太閤秀吉や弟・秀長など豊臣一族の歴史に注目が集まっていますが、楊谷寺も古くから豊臣家と深い縁がある寺院として知られています。

楊谷寺にある「淀殿弁天堂」には、秀吉の側室であり、戦国時代屈指の美貌を誇った淀殿(淀君)が厚く信仰したとされる弁財天が祀られていることから、「美心祈願」のパワースポットとしても親しまれています。また、阿弥陀堂に安置されている「御前立ち」には仏像ではなく「淀殿人形像」が奉納されていて、こうした点からも寺院と豊臣家の深い絆が感じられます。

あじさいウィーク期間中は、淀殿が寄進したと伝えられている「五七の桐」があしらわれた厨子(宮殿=くうでん)の扉を、特別に閉じた状態で公開。通常の開扉時には見られない扉表面の意匠が拝観できる珍しい機会で、当時の壮麗な文化と豊臣家の信仰の歴史にふれられます。

「柳谷観音 楊谷寺」特別切り絵御朱印

『豊臣兄弟!』の放送を記念し、この宮殿をモチーフにした「特別切り絵御朱印」も今年限定で用意されています。

実際の宮殿に見立てて扉が開閉する仕掛けが付いた一風変わった御朱印で、扉を開けると阿弥陀如来と参拝する淀殿の姿が現れます。左右には眼病平癒の霊験を詠んだ「御詠歌」が綴られていて、「御尊影」として自宅で祀るのもおすすめです。

あじさいウィーク限定の記念品や授与品が多数登場

「柳谷観音 楊谷寺」花みくじ

「あじさいウィーク」で毎年大人気の楊谷寺名物「花みくじ」が、今年も登場します。

「花みくじ」は“持ち帰れる花手水”として親しまれている記念品で、本物のアジサイを加工したプリザーブドフラワーの茎におみくじが結ばれています。例年完売することも多いため、参拝の際にはぜひチェックしてみてください。

「柳谷観音 楊谷寺」刺繍御朱印帳
刺繍御朱印帳

花みくじだけではなく、期間限定の御朱印も盛りだくさん。

なかでも注目は、新作の「刺繍御朱印帳」。やわらかなパステルカラーを基調に、境内の「龍手水」をモチーフにしたデザインに仕上げられました。表紙の隅には、アジサイに寄り添うシマエナガがあしらわれています。

「柳谷観音 楊谷寺」光ノ御朱印
光ノ御朱印

さらに、光の当たり方で色彩や輝きが変化する「光ノ御朱印」も登場。今年ならではの参拝記念として、新作の御朱印帳とセットでそろえたい授与品です。

「柳谷観音 楊谷寺」花御朱印
押し花御朱印
「柳谷観音 楊谷寺」花手水切り絵御朱印
花手水切り絵御朱印

そのほか、一枚ものの御朱印にも趣向を凝らしたデザインが用意されています。

本物のアジサイの花びらが使われている世界で一つだけの「押し花御朱印」や、仲睦まじいシマエナガやカラフルなアジサイ、初夏の夜を彩る提灯が切り絵で表現された「花手水切り絵御朱印」など、楊谷寺の魅力を存分に感じられる品々をラインナップ。

「柳谷観音 楊谷寺」想守り
想守り
「柳谷観音 楊谷寺」縁満おまもり
縁満おまもり

そのほか、レースでできた「想守り」や、京都伝統工芸であるつまみ細工の「縁満おまもり」も参拝客から高い人気を誇ります。

なかでも「縁満おまもり」は、6月から新色がリリースされているので、あじさいウィークで訪れた際には要チェックです。

「柳谷観音 楊谷寺」龍手水
龍手水

約1200年の歴史を誇る古刹でありながら、多彩な取り組みで全国の参拝客を魅了し続ける楊谷寺。境内がアジサイの花々に包まれる初夏は、1年で最も寺院の魅力が感じられる特別な季節です。

雨粒滴るアジサイを心静かに愛でながら、自然と歴史ロマンに満ちた非日常の世界を散策してみませんか?

 

柳谷観音 あじさいウィーク 2026

住所
京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
開催期間
2026年6月1~30日
拝観時間
9:00〜17:00(完全閉門)
※上書院は9:00〜15:00
拝観料
1,000円
※上書院特別公開は別途1,000円が必要(時間制)
アクセス
【電車】阪急電鉄「西山天王山」駅からタクシーで約10分、JR「長岡京」駅からタクシーで約15分
【車】京都縦貫自動車道「長岡京」ICから約10分
詳細
「柳谷観音 楊谷寺」公式サイト

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