焼きものの里・信楽、窯元めぐりやランチ&スイーツを楽しむ癒しの旅へ

焼きものの里・信楽、窯元めぐりやランチ&スイーツを楽しむ癒しの旅へ

提供:ことりっぷ

 

800年の歴史を刻む焼きものの里・信楽は、日本六古窯のひとつ。豊かな自然に囲まれた小さな町に、200ほどの窯元が点在しています。

ろくろ坂、ひいろ壺坂、窯場坂からなる、風情漂う散策路をそぞろ歩いて窯元やギャラリー&ショップを訪ねたり、信楽焼のうつわを彩るランチやスイーツを味わったり。信楽焼の魅力にふれる旅を楽しみませんか。

 

 

ローカル鉄道に揺られて終点の信楽駅へ

ローカル鉄道に揺られて終点の信楽駅へ 信楽駅では、大小のたぬきたちがお出迎え。信楽を象徴するたぬきの置物は、商売繁盛や福を招く縁起物

信楽は、びわ湖から離れた滋賀県の南端、三重県伊賀市に隣接する山あいの里。全線が単線の信楽高原鐵道に乗って、車窓に移ろうのどかな風景を眺めながらローカル鉄道の旅が楽しめるのもうれしいところ。

ろくろ坂、ひいろ壺坂、窯場坂からなる窯元散策路の一帯は、終点の信楽駅から徒歩圏内。もっと広範囲をめぐるなら、駅で自転車を借りてのサイクリングがおすすめです。

 

信楽駅近くの甲賀市信楽伝統産業会館は入館料無料。信楽焼について学んでからめぐれば、旅がより充実したものに 窯元散策路では、どこかノスタルジーを感じさせる風景が待ち受ける 信楽焼の発展を支えた登り窯跡のひとつ、丸又窯

 

白が基調のギャラリーで、「しろたぬき」に出会う

白が基調のギャラリーで、「しろたぬき」に出会う のどかな雰囲気に包まれた一角にあるこちらの建物が目的地

信楽駅から歩いて17分ほど。「shiroiro-ie(シロイロノイエ)」は、創業50年の「庄左エ門窯 松庄」のオーナー夫妻が、古民家再生プロジェクトの一環で建築学科の学生と協同して空き家となっていた古民家を改装。「新しい気持ちからはじめよう」との思いを込めて白色を基調とし、2年の歳月をかけて完成させたギャラリー&ショップです。

 

吹き抜けの開放的な造りで、2階では企画展を開催

和室、台所、お風呂場などもとの間取りが生かされているため、日々の暮らしをイメージしながら品定めができます。商品についてたずねたいときや購入するときは、玄関先に添えてある番号に電話をかけると、向かいの庄左エ門窯 松庄の方が来て応対してくれます。

 

XXS(高さ6cm)~XXXL(高さ51cm)まで豊富なサイズ展開

白い空間に合わせ、たぬきの置物も白色の「しろたぬき」。ひとことで白といっても、あたたかみのある乳白色だったり青みを帯びたクールな白だったり、釉薬や焼成時の窯の具合によって色味が変わります。たぬきを形づくるのには型を使いますが、手作業で焼成して仕上げるため、一体一体表情が異なるのも魅力です。

 

作家夫婦が手がける「もうひとつの器のしごと」

作家夫婦が手がける「もうひとつの器のしごと」 信楽駅から歩いて10分強の国道307号線沿いに建つ白い建物。国道をさらに7分ほど北へ進めば、車の整備工場をリノベーションした姉妹店「器のしごと」がある

村上直子さん・白井隆仁さんご夫妻の「器のしごと」と姉妹店「もうひとつの器のしごと」は、全国のクラフトイベントなどでも人気。信楽焼に魅了されて異業種から転身し、ひたむきに作陶の道を歩んできた村上さん。村上さんの作陶を手伝ううちに感化され、自身も作品制作を行なうようになったパートナーの白井さん。ふたりの世界観が融合した素敵なアトリエ&ギャラリーです。

 

ご飯茶碗、マグカップなどふだん使いできるうつわを取りそろえる

白と飴色のシンプルな空間に、手しごとのぬくもりが伝わる素敵なうつわが並びます。花や鳥など身近な自然を題材に作られた風合いのいい作品は、毎日使いたくなるシンプルな食器から、インテリアのアクセントになる小さなオブジェまでさまざま。

 

リリープレート、小菊プレート、レモンプレートなど、それぞれのうつわに付けられた名前にも心が弾む

アンティークが好きという村上さんは、ろくろや、板状にした陶土から形成するたたらを制作。土の中に含まれる鉄分が点となって釉薬からのぞく白の粉引を中心に、大小のプレート、小鉢、スープカップなど、どれも洗練されていながらふだん使いにもぴったり。白井さんは、手びねりで思わず笑みがこぼれる愛らしい表情のオブジェなどの小さな作品づくりを行なっています。

 

フックが付いていて壁に掛けて飾ることもできる「sake cup」、ドライフラワーの一輪挿しとしても使えるおうちオブジェ、ブローチなど贈りものにも喜ばれそう

 

古民家レストラン「ちょっと中華な食堂 alo」

古民家レストラン「ちょっと中華な食堂 alo」 信楽駅の3つ手前の「雲井」駅から徒歩約14分。車の場合は専用駐車場に車を停め、徒歩でお店へ

信楽でランチのお店を探すなら、うつわ使いにも注目したいもの。済んだ空気が満ちる里山で、笑顔のすてきなご夫婦がきりもりする古民家レストラン「ちょっと中華な食堂 alo」は、中華をベースにフレンチ、和食、イタリアンなどさまざまなジャンルを取り入れた創作ランチを提供。味わいもうつわもバラエティに富んだ創作ランチが堪能できます。

 

木のぬくもりを感じる、居心地のいい店内

店主の谷川さんご夫妻は、縁のあった信楽の築80年ほどの古民家を1年半の月日をかけて自分たちの手でリノベーション。2階建てを吹き抜けにした広がりのある空間を、「対極にあるものを融合することを意識した」というインテリアでまとめています。

 

メインが選べる定食(油淋鶏)。この日の副菜は、かに玉、焦がしとうもろこしのフムス、トマトと紅茶のマリネ、きのことポレンタ香塩の4品

甘・塩・酸・苦・旨の五味を織り込んだ定食は、麻婆豆腐、酢豚、油淋鶏など5種から選べるメイン、副菜4品、ごはん、スープが付いてボリュームたっぷり。どの料理も独創性に富み、食べ進めるごとに変化していく香り、食感、味わいにワクワクさせられます。

 

倉庫を改装した川沿いのカフェ「aoikuma」

倉庫を改装した川沿いのカフェ「aoikuma」 信楽高原鐵道・雲井駅から北へ歩いて8分ほど

窯元のひとつ、信楽陶苑が手がける「信楽陶苑たぬき村」の敷地に、倉庫をリノベーションしたカフェ「aoikuma」があります。お芋のモンブランや焼き芋など、お芋を使ったスイーツが信楽焼のうつわでいただけます。

 

刻一刻と移ろう風景に、時の経つのも忘れそう

大きな窓に映るのは、大戸川のせせらぎと竹林が奏でる自然豊かな風景。空に浮かぶ雲の流れや、そよ風に葉を揺らす木々の緑、水辺で羽を休める鳥たちの姿を眺めていると、心がほどけていきます。

 

自家製クッキー、スポンジケーキ、焼き芋を練り込んだ生クリームをの上にお芋クリームを絞り出す

お芋のパフェ、焼き芋ブリュレなど、そのときどきの選りすぐったお芋でつくるスイーツが看板。人気メニューは、自分でお芋クリームを絞ってモンブランを仕上げる「さつま芋モンブラン」。イメージどおりに仕上げる難しさを体感するのも楽しく、パティシエの気分に浸れます。

 

「さつま芋モンブラン」とオリジナルのブレンドコーヒー 信楽駅のひとつ手前、玉桂寺前駅で下車し、清流に架かる吊り橋を渡るのもおすすめ

信楽の里にただようゆるやかな空気が、慌ただしい日常を忘れさせてくれます。今度の休日、コトコトと電車にゆられ、信楽の旅を楽しみませんか。

 

 

文:佐藤理菜子 写真:マツダナオキ

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