東京から北陸新幹線で約2時間半の石川県金沢市。加賀百万石の歴史を伝える風情ある街並みや、北陸の美食を求め多くの人が観光に訪れます。金沢の食文化を支える近江町市場からほど近い場所にあり、注目のスタイリッシュなホテルが「SOKI KANAZAWA」です。
ただ滞在するだけのホテルではありません。特徴的なのが「心と体を整える」滞在を過ごせる点。普段の日常を離れ、本来の自分を見つめなおす時間を作りだす、さまざまな魅力に迫ります。
アクセス・チェックイン
「素の器」をテーマにした宿へ。
「SOKI KANAZAWA」の「SOKI」とは、「素の器」に由来し、あるがままの飾らない本質を追求し、その土地の自然や風土、素材を嗜む場所という意味が込められているそう。
それは、到着するとすぐ、建物からもわかります。石や木など「素」の自然素材を使った、都心にいながらも自然を感じられる外観が特徴です。
アクセスはJR「金沢駅」より徒歩約15分。バスを利用する場合は、バス停「武蔵ヶ辻・近江町市場」で下車し、徒歩約1分で到着します。観光もしやすく、金沢の一大観光地「近江町市場」は目の前! 兼六園や金沢21世紀美術館も、徒歩・バスで簡単にアクセスできます。
木がふんだんに使われたアプローチを抜けて、フロントへ。太陽の光が心地よく差し込みます。
レセプションの壁は、加賀五彩の一つである「藍」で染め上げた左官仕上げ。チェックインは自動チェックイン機で手続きを行いますが、荷物を預けたい時などはレセプションでスタッフに相談できます。
魅力 1. 金沢に根付く、心と体を整える行いを体験
「あるがままの自分を取り戻す、無為自然に過ごす旅」をコンセプトに掲げる「SOKI KANAZAWA」では、せわしない日々を送る現代人が本来の自分にもどれるようなリラクゼーションを大事にしています。その一環として提供しているのが「心と体を整える行い」。金沢の風土と季節に身を委ねているうちに「無為自然」を体感できるでしょう。
大浴場
「心と体を整える行い」の一つが大浴場。照明を落とし、あえて天井を低くしたことで、まるで瞑想をするようにリラックスできます。
加賀温泉の公共浴場に見られるロの字型の湯船や、石川県産の滝ヶ原石で作られたかけ湯用の湯おけなど、金沢の風土もしっかりと表現されています。
大浴場には敏感肌ブランド「OSAJI」のスキンケアアイテムが用意されているのもうれしいポイント。クレンジング・洗顔・化粧水・乳液がそろいます。
湯上がりには、無料サービスの甘酒やコーヒー牛乳でさらにリフレッシュ。「シルキー糀甘酒」は、1625年創業の金沢の老舗酒蔵「福光屋」が作る、すっきりなめらかな甘酒です。
能登ヒバのサシェ作りでリラックス
「心と体を整える行い」で「SOKI KANAZAWA」が大事にしているのが五感で感じること。もちろん「香り」も欠かせません。
そこで展開しているのが、オリジナルのサシェ作り。まるで森林浴するようにリラックスできるサシェ(香り袋)を、宿泊者は自由に無料で作ることができます。
作り方は、能登ヒバのカンナ屑を袋に詰めて、木の香りの蒸留水を吹きかければ完成。蒸留水は石川県白山市のアロマ蒸留所「EarthRing(アースリング)」監修で、時期によってヒノキ・スギ・クロモジなどの香りが用意されています。能登ヒバはリラックスだけではなく、消臭効果も。自宅にインテリアとして置きたくなる、素敵なお土産です。
魅力 2. 個性あふれる客室
デラックスツイン
客室は全130室で、約18〜34.8平米の全12タイプから選べます。2〜3人定員の「デラックスツイン」は、3人家族や友人同士の旅にぴったり。2台のゆとりあるシングルベッドと、ソファベッドが利用できます。広さは約26〜27平米。
無駄のないシンプルな空間に添えられているのは、金沢らしいアメニティ。金沢発ブランド「soil」の珪藻土コースター、九谷焼の製作過程で生まれる不純物を釉薬(ゆうやく)にリユースした食器などが用意されています。
加賀藩主・前田家が代々大切に守り続けてきたお茶の歴史をもつ金沢らしく、用意されているのは石川県内で唯一、オーガニック原材料を使用した棒ほうじ茶「金棒茶」。抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)を使い、フローラルでフルーティーな爽やかな余韻が特徴です。
※季節によってフレーバーは異なる
金棒茶は、茶会で訪れた客をもてなすのに欠かせない「和菓子」と合わせて。「SOKI KANAZAWA」では、ウェルカムスイーツとして金沢の和菓子を用意しています。
和菓子は季節によって変わります。この日は、1865(慶応元)年創業の加賀麩専門店「不室屋(ふむろや)」の「生麩まんじゅう」。やわらかな加賀生麩を使った老舗の味を楽しみましょう。
加賀市の山中温泉で作られている「山中漆器」の木製の湯のみで味わうのも、ここならではの体験!
大浴場もありますが、デラックスツインはバスタブ付き。大浴場でも、バスタブでも、その時の気分でゆったりと湯船に浸かれます。
作務衣タイプの館内着は、「買って帰りたい」という宿泊者がいるほど好評。Mサイズ(ブラウン)とLサイズ(ブルー)の2種類です。
シャンプー・コンディショナー・ボディーウォッシュは植物由来原料の処方をベースにヴィーガン認証を取得している「オルガニ」。ハーブ・果実の香りとともに、心地よく肌や髪を洗い上げます。
ハーバルルーム
「SOKI KANAZAWA」の中でも、限定2室の特別な客室が「ハーバルルーム」。アロマ蒸留所「EarthRing」とコラボレーションした、心身をリフレッシュできるお部屋です。広さは約27.5平米、定員2人。
ハーバルルームがなぜ特別かというと、この客室にだけバスソルトと、ルームスプレーを手作りできるキットが用意されているから。好みの精油を混ぜて完成させるバスソルトやルームスプレーは、部屋で使っても、持ち帰ってもOKです。
ルームスプレーは科学の実験のようにエタノール・精製水・精油を調合し、自分好みの香りを作れます。部屋によってランダムに用意されている「3つの精油」を、どのように組み合わせるのかがポイント。例えばペパーミントの精油の割合を多くすると爽やかに、ローズゼラニウムの精油の割合を多くすると華やかに。自分の心を素に戻し、向き合いながら好きな香りを見つけられますよ。
魅力 3. 県産米が主役の朝食
石川・金沢の恵みに舌鼓。季節の和朝食
朝食は1階レストラン「空潮」で。約8メートルの天然木タモ材の一枚板が見事なカウンターや、なぐり加工で仕上げた栗の木の柱など、木の温もりあふれる空間で食事を楽しめます。
石川県産のご飯を中心に、味噌汁や季節のおかずを合わせた和朝食は、朝からホッと一息つけるような優しい味わい。おかずは金沢や石川の旬の食材をふんだんに。どんな料理が登場するかは、当日の朝のお楽しみです。
出発前の楽しみ
観光の参考に。自分だけの金沢MAPづくり
出発前には、ロビーで金沢MAPづくりを。現地スタッフによる周辺のおすすめスポットが書かれた「まち案内カード」を自由に選んで、自分だけのオリジナルガイドブックを作ることができます。現地をよく知るスタッフによるおすすめは、どれも心ひかれるものばかり。
気になったのは「茶菓工房たろう」。たしかな伝統技術を受け継ぎつつ、現代的な素材を取り入れた和菓子屋で、特にチョコレートやピーナッツバターを使った羊羹はお土産にぴったりだそう!
もう一つ、観光の参考にしたいのが「みんなでつくる白地図」。ゲストがおすすめしたい、金沢のスポットが自由に書き込まれています。例えば、ホテル近くに書き込まれていた「不室屋」は、この日ウェルカムスイーツとしても提供されていた「生麩まんじゅう」のお店。みんなの知恵を集めた地図は、SNSでは知りえない新たな情報もあるかも。
肩の力をぬいて、あるがままの自分へと立ち返る。そんな時間をかなえてくれるのが「SOKI KANAZAWA」です。加賀温泉の伝統を受け継ぐデザインの大浴場や、土地の恵みを味わう食事など、金沢に根付く「心と体を整える行い」に身を委ねるほどに、内側から満ちていく感覚に気づくはず。慌ただしい日常を離れ、自分自身を整える旅へ。金沢の風土とともに、おだやかな日々の余白を味わってみてはいかがでしょうか。
SOKI KANAZAWA
- 住所
- 石川県金沢市袋町2-1
- アクセス
- JR「金沢」駅より、兼六園口バスターミナル6番乗り場から乗車し、「武蔵ヶ辻・近江町市場前」で下車、その後徒歩約1分
- チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:24:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 総部屋数
- 130室
- 駐車場
- なし(※ホテル付近の近隣駐車場を利用)
取材・撮影・文/小浜みゆ

