提供:北日本放送
普段のおやつはもちろん贈り物や手土産にも重宝し、冠婚葬祭にも欠かせないのが和菓子です。富山にも数多くの和菓子店がありますが、今回訪れたのは高岡市。
毎年5月1日に行われる高岡御車山祭では、伝統工芸技術が施された絢爛豪華な7基の御車山が、優雅な囃子とともに旧市街地中心部を奉曳巡行します。
7基が勢揃いする片原町交差点からも近い場所にあるのが「大野屋」。400年の歴史が息づくまちで、江戸時代からの伝統を守りつつ、新しいアイデアも次々と打ち出す和菓子店です。
創業は江戸時代 高岡の老舗和菓子店
加賀前田家2代当主・前田利長が高岡開町に際し、商人町を造ったことが始まりとされる山町筋。土蔵造りの重厚な街並みからは、江戸時代から地続きの歴史を感じることができます。
その山町筋で1838(天保9)年から続く菓子店が大野屋です。
店内には、越中国司として赴任した万葉の歌人・大伴家持にちなんだ銘菓を中心に、四季折々のお菓子が並びます。
おやつやちょっとした土産物にぴったりの単品の菓子から、菓子折まで。様々な用途に合わせて選ぶことができます。
明治期からの看板商品「とこなつ」
店の代名詞ともいえる銘菓が「とこなつ」。
雪をいただく立山の美しさを詠んだ大伴家持の歌にちなんで作られた菓子で、白小豆の餡を求肥で包んだ一口サイズの餅菓子です。口に入れると和三盆糖がすっと溶け、上品な香りが口いっぱいに広がります。
贈り物やお茶席など様々な場で利用され、明治から愛され続けています。
時代に合わせた新しい菓子も
大野屋では伝統を守りつつ、時代に合った和菓子作りにも挑戦しています。
餅×きな粉×黒蜜のハーモニー
こちらは「越の家歌餅(こしのやかもち)」。大伴家持の生誕1300周年と大野屋180周年を記念し、2018年に作られました。
ひと口サイズの餅にきな粉をたっぷりまぶしたもので、希少な国産の極小黒大豆と県産もち米を使用しています。
食べると、中にはとろりとした黒蜜が。沖縄県産の黒糖蜜は風味豊かで、しつこすぎない程よい甘み。やわらかい餅やきな粉と溶け合う余韻も楽しめます。小さな黒豆も入っていて、食感のアクセントに。
ついつい、2個、3個…と食べたくなるおいしさです。
職人がひとつずつ手作り 繊細な美しさの「高岡ラムネ」
和菓子の落雁を作る木型を使って手作りする「高岡ラムネ」。
四季折々の花や、貝、宝物などをモチーフにした繊細なデザインは、思わず「食べるのがもったない!」と感じるほどの美しさです。
県産コシヒカリに国産素材を組み合わせていて、ふんわりやわらかい口どけの後に、柚子や梅、いちごが香る優しい味になっています。
御車山の車輪や前田家の家紋を象った「御車山」というラムネも。こちらは高岡の国吉りんごを使ったさわやかな味わいです。
毎日のおやつに、贈り物に、そして高岡のお土産にもぴったりの菓子が揃う菓子店・大野屋。高岡を訪れた際には足を運んでみては。
大野屋 高岡木舟町本店
- 住所
- 富山県高岡市木舟町12
- 営業時間
- 8:30~19:00
- 電話番号
- 0766-25-0215
- 定休日
- 水曜日
- 公式サイト
- 大野屋
※この記事は、2026年4月19日に放送したKNBテレビ「ちょこミラ」をもとに、2026年4月27日に北日本放送「nan-nan」で公開された記事を転載したものです。
